交通事故治療について
損保会社のご担当者様へ
医療機関との併院
交通事故の慰謝料ってどうやって決まるの?計算方法と相場を解説

- 保険会社から治療の打ち切りを告げられた
- 痛みや不調がまだあるのに通院が終わりそう
- 保険会社とのやり取りや手続きが不安
- 交通事故の治療期間はどれくらい通えるの?
- 自分に合った治療期間を知りたい
交通事故に遭ったあと、多くの方が最も気になるのが「慰謝料はいくらになるのか」ということではないでしょうか。
「通院しているけど、この時間や痛みはどれくらい評価されるの?」
「保険会社から金額を提示されたけど、これって妥当なの?」
「相場より低い金額で示談させられているのでは…?」
そうした不安を解消するためには、まず慰謝料が「どのように決まるのか」を知っておくことが大切です。
この記事では、慰謝料の計算方法、相場、そして損をしないために押さえておくべきポイントを、分かりやすく解説します。
そもそも慰謝料とは?
慰謝料とは、事故によって生じた「精神的苦痛」に対する損害賠償金です。例えば、「事故のせいでケガをし、通院が必要になり、日常生活に支障をきたした」などこうした心身のストレスや不便さに対して支払われるのが慰謝料です。
ポイントは、「ケガの程度」や「通院の頻度・期間」などが、慰謝料の金額に大きく影響するということ。つまり、適切な治療と、それを裏付ける通院実績が重要になるのです。
慰謝料には3つの基準がある
実は慰謝料の金額は、どの基準で計算されるかによって大きく変わってきます。以下の3つの基準が使われています。

自賠責基準
国が定めた最低限の補償額です。被害者救済を目的にしているため、慰謝料は最も低い水準に設定されています。
計算方法
通院日数×2or実通院日数の多い方×4,300円(2020年4月以降)
※例:通院30日→30×2=60→60×4,300円=258,000円
●慰謝料の簡易計算はこちら

任意保険基準
保険会社が独自に設定している基準です。明確な公表はされていませんが、自賠責基準よりは高いが、弁護士基準よりは低いのが一般的です。

弁護士基準(裁判基準)
もっとも高額な基準です。裁判所で認められる水準で、弁護士が介入した場合に用いられることが多いです。過去の判例に基づいた合理的な金額設定がなされます。
通院1ヶ月あたり20〜28万円が相場と言われています。
※ただし、年齢やケガの内容などで変動あり
トは、「ケガの程度」や「通院の頻度・期間」などが、慰謝料の金額に大きく影響するということ。つまり、適切な治療と、それを裏付ける通院実績が重要になります。
「保険会社の提示=正しい金額」とは限らない
交通事故後、保険会社から慰謝料の提示を受けることがありますが、その金額が“適正”とは限りません。多くの場合、保険会社は自社に不利にならないよう、任意保険基準または自賠責基準で金額を算出しています。
もしも「思ったより少ない」と感じたら、焦ってサインせず、一度冷静に見直すことをおすすめします。提示された金額に納得がいかない場合は、弁護士に相談するのも一つの手段です。
慰謝料を正しく受け取るために必要なポイント

通院を継続すること
慰謝料は通院日数・期間に比例するため、「痛みがあるのに通院をやめてしまった」では、損をしてしまう可能性があります。少しでも違和感があるうちは、医療機関や整骨院に継続的に通いましょう。

自己判断で治療をやめない
保険会社から「そろそろ治療を終わらせませんか?」と打診されることがありますが、治療の終了判断は医師や柔道整復師が行うものです。違和感が残っている状態で示談してしまうと、あとで症状が出ても補償は受けられません。
●もしも、保険会社から打ち切りにあったら?

記録をしっかり残す
通院日、痛みの変化、生活に支障が出た内容などをメモしておくと、万が一弁護士を介して慰謝料の見直しを求めるときにも役立ちます。
●通院の記録を残すためにも、早期治療が回復のカギです
慰謝料の“相場”はあくまで目安
慰謝料の金額にはある程度の相場がありますが、実際は一人ひとり異なります。
- ケガの程度
- 通院頻度と期間
- 精神的な苦痛の度合い
- 日常生活・仕事への影響
上記のようにさまざまな要素によって、金額は上下します。
「ネットに書いてあった相場より少ない!」と焦るより、自分の状況に合った補償かどうかを冷静に確認することが大切です。
まとめ:納得できる慰謝料を受け取るために
交通事故は、肉体的・精神的にも大きな負担となります。その苦痛をきちんと評価してもらうためには、正しい知識を持って、冷静に対応することが重要です。
少しでも不安や疑問を感じたら、専門家の力を借りるのも1つの手です。
フジタグループは、交通事故後の手続き、保険会社への対応を含めスタッフが親身になってサポートします!!
医師・弁護士・法律事務所と連携しているので、安心して通院いただける体制が整っています。